みなさんこんにちは!
フルール、更新担当の岡です。
「夜の街をスマートに楽しむためのガイド」今回のテーマは――
目次
バーやスナックを彩るBGM入門
ジャズ、シティポップ、昭和歌謡…“音”で夜をもっと味わうコツ
飲み手としても、店側としても、BGM は空間の心地よさを左右する重要なスパイス。今回は“選曲の裏側”をひも解きながら、ジャンル別の楽しみ方とプレイリスト作成のヒントをお届けします!
1. なぜ BGM が大事? ――3つの効果
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空間演出
音量・テンポ・音色で「ゆったり」「にぎやか」といった雰囲気を直感的に伝えられる。 -
会話の潤滑油
ほどよい音の“壁”があると、隣卓の声が気にならずトークが弾む。 -
記憶のフック
「あの店=あの曲」と体験がリンクすると、再訪したくなるきっかけになる。
2. ジャンル別・夜向けBGMの特徴とおすすめドリンク
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ジャズ(モダン〜クール)
雰囲気:落ち着きと大人感が漂う
代表曲:Bill Evans「Waltz for Debby」、Chet Baker「My Funny Valentine」
相性の良いドリンク:シングルモルト、クラフトジン -
シティポップ
雰囲気:爽快でレトロモダンな空気
代表曲:山下達郎「Sparkle」、竹内まりや「Plastic Love」
相性の良いドリンク:フルーツカクテル、軽めの白ワイン -
昭和歌謡(70〜80s)
雰囲気:ノスタルジーと親しみやすさ
代表曲:中森明菜「飾りじゃないのよ涙は」、サザンオールスターズ「真夏の果実」
相性の良いドリンク:焼酎水割り、レモンサワー -
ボサノバ/ラウンジ
雰囲気:リゾート感とチルな空気
代表曲:João Gilberto「Chega de Saudade」
相性の良いドリンク:ラムソーダ、モヒート -
ローファイヒップホップ
雰囲気:スタイリッシュで集中できるサウンド
代表曲:YouTube の “lofi beats” 系プレイリスト
相性の良いドリンク:クラフトビール、ハイボール
豆知識
60〜90 BPM・会話より5 dBほど小さい音量が「耳に優しく声も通りやすい黄金ゾーン」と言われています。
3. シーン別・選曲シナリオ
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開店直後(18:00〜)
ジャズやラウンジ系でクールダウン。仕事帰りのお客様が落ち着きやすい。 -
ピークタイム(20:00〜22:00)
シティポップや軽快な昭和歌謡でテンションを一段アップ。満席になったら音量を少し下げて会話が主役に。 -
深夜帯(23:00〜クローズ)
ローファイやボサノバでフェードアウト感を演出。終電を逃した常連さんがまったり語れる雰囲気へ。
4. プロが使う“選曲の裏技”
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キー(調性)を少しずつ変えて流れを作る
例:Cメジャー → Gメジャー → Aマイナー。自然な高揚と収束を演出できる。 -
歌入りとインストゥルメンタルを交互に配置
ボーカル曲 → インスト → ボーカル…と並べると、会話が途切れにくいテンポを保てる。 -
週替わりテーマでマンネリ回避
「雨の日ジャズ」「80s女性ヴォーカル特集」など、常連さんにも新鮮さと話題が生まれる。
5. 自宅でも試せる!かんたんプレイリスト術
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Spotify/Apple Music などの公式プレイリストを下敷きにする
気に入った曲を保存し、自分の好みに並べ替えるだけで OK。 -
時間帯ごとにプレイリストを分割
「Early Evening」「Prime Time」「After Midnight」の三部構成が使いやすい。 -
1セット15曲(約1時間)を目安に
おかわりドリンクのタイミングとリンクしやすく、聴き疲れもしにくい。
6. 店舗で流す場合の著作権とサブスクBGM
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著作権手続きは忘れずに
営業中に音楽を流すなら JASRAC や Nextone への申請が必要(小規模バーなら年数千円〜)。 -
商用向け BGM サブスクを活用
有線放送や Spotify for Business、Soundtrack Your Brand なら、選曲とライセンス管理を一括で済ませられる。
まとめ
BGM は「照明・香り・ドリンク」と並ぶ空間演出のキーパーツ。ジャンルの特性と時間帯の“波”を意識するだけで、お店の居心地も一人飲みの充実度も格段にアップします。次にバーやスナックへ足を運んだら、ぜひ流れている音楽にも耳を澄ませてみてください。きっと新しい楽しみ方が見つかるはずです。
以上、「夜の街をスマートに楽しむためのガイド」でした!
次回は “常連力アップ講座—お店とのほどよい付き合い方” を予定しています。どうぞお楽しみに!